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2022年06月12日

神道のご葬儀ー霊璽・祖霊舎編ー

前回に引き続き神道についてのご紹介となる3回目の今月は、祖霊舎(それいしゃ)霊璽(れいじ)についてご紹介いたします。


・祖霊舎・霊璽
神道では、故人や先祖の御霊は家を守る守護神となって、家族や子を守ってくれるとされています。
亡くなられた方の御霊は神葬祭(遷霊祭)で霊璽(れいじ)に宿ります。
仏教でお位牌にあたる霊璽は御霊が宿る依代であり、最も丁寧に扱わなければならない神聖なものです。
葬儀後は自宅壇に安置され、五十日祭を終えると祖霊舎に納められます。
故人や先祖の御霊を祀る祖霊舎(それいしゃ)は仏式のお仏壇にあたり、
霊璽(れいじ)は祖霊舎の最上段、中央の中扉の中に納められます。

・祖霊舎の祀り方・飾り方
祖霊舎はお仏壇に似ており、材質の多くが白木であること以外に明確な決まりはなく、
霊璽が人目に触れないよう内扉を閉じられるようになっている形状のものが一般的です。

基本的な飾りは自宅壇と変わりありません
神鏡を一つ・真榊を一対・榊立を一対・水玉(水器)を一つ・
徳利(酒器)を一対・白皿(平皿)を一対・篝火を一対お供えします
それに加えて、三宝(三方)を用いてお供え物を載せたり水玉・徳利・白皿を載せたりもします。
前回の記事に参考写真がございます(リンク)

・霊璽の紹介

仏教のお位牌にあたるものを霊璽・御霊代と言います。
白木の角型・平型のものに同じ白木の総被せ蓋の形をした鞘(覆い)がついているもので、
神様や神聖なものは見てはいけないという考えから、角型・平型の本体が見えないようになっています。
覆いをはずした中の表面には霊号を、裏面には歿年月日、亡くなった年齢、生年月日等が記入されます。