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2020年03月04日 豆知識

葬儀でのご飯・お団子について ー家族葬・ご葬儀・搬送はつくば市民斎場へー

おはようございます。
昨日の暖かい春模様から一転して雨も降り今日は気温も上がらない1日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。



今日は葬儀でのお供え物の団子・ご飯についてご紹介しようと思います。

お供え方は地域によりますが、一升の米を挽いた粉を49等分して団子を作り御飯と一緒に四十九日まで毎日新しい食事として墓前に供えました。
そして前日の食べ物は家の脇の土を掘って穴に埋めてました。これは土葬の名残です。

現在は火葬なので、団子・御飯は葬儀までの供養として翌日からは家族の食事を朝一番に仏前に供え、顔・手などを洗い、線香を供えた後に手を合わせ『頂きます』とお下がりを戴きます。
これは、故人の食すものが固形物から香り・湯気に変わる為に先に食事を供えるのです。
※香りのある線香・生花・ 朝食の湯気が故人の食事になるため欠かせません。
昔から、頂き物・季節の果物などを、まず先に仏壇に供えるのはその理由からです。
(お下がりを戴く事は、故人と一緒に食べる事になります)

また仏前に捨てると分っている食物を供える事は絶対にいけません。
なぜなら故人の食卓にゴミを置く事になり最も失礼な行為であるからです。

お供え物が食べられなくなった時は
1、犬猫などに食べてもらうーー動物に姿を変えた故人が食べると考え、仏教では生飯(さば)と云う
2、庭の片隅に穴を掘り埋めるーー仏教では人も元もと土から生まれたので土に戻し、故人に届けると云う
の、どちらかを行いましょう。ゴミ箱に捨てるのはもっての他です。

葬儀の時には今までやってきたからと取り合えず準備してしまいがちですが、ただ飾るだけでなくご先祖への供養と思ってお供えすることが大事です。


地域の習慣というのは面倒だったり伝えるものが居なくなってしまったりと廃れてしまう一方ですが、無くなってしまうと寂しいものです。
宗教が何千年も続く裏には目には見えないが普遍の世界があり意味があり絶対に省略してはならない事柄が沢山あるのです。忙しく日々に流され やがて『面倒だから・・』と云う事があってはなりません。

大日 つくば市民斎場